第1話「世界は欲しい布であふれている」旅の始まりは列車から
イタリア出張 列車の旅
イタリア出張では、できるだけタクシーを使わず、トラム メトロ バス 列車に乗るようにしています。
そうすることで、人々の息遣いや、現地のトレンドファッションなど、今のイタリアのリアルが見えてくるからです。
ミラノから北、生地の生産地 コモへ
コモには、駅が2つあります。
ミラノ中央駅から特急で40分の Como S.Giovanni (コモ サンジョヴァンニ)駅と、
ミラノ北駅から1時間20分の Como Nord(コモ ノルド)駅
どちらの駅から出た方が早いか!わかりますよね
ミラノからコモへの列車の旅には思い出があります。
珍道中から始まったコモへの旅
1995年1月
家族で初めてヨーロッパ旅行に、ファッションの都ミラノを選びました。
私がまだ小学生の時です。
それより以前から、生地の買い付けに来ていた社長(私の父)が、コモへ行こう!というので、朝からミラノ中央駅に。
社長はいつも、ガイドさん任せで移動していたので、家族を引き連れ先頭を歩いて案内…なんてことは出来ず、
困ったことに迷ってしまいました。
困った時には現地の人に聞け!!
ということで、親切そうなおじさんに、どの列車に乗ったらいいかを聞くと、
「この中央駅からより、北駅から行くほうが正しい!」と
英語の分からない日本のおじさんと、英語の分からないイタリアのおじさんが、さっさと行き方を決めてしまい、
慌ただしく北駅へ移動
メトロで約20分
そして大雪の中、2時間以上かけてゆっくりと進む列車
今から25年も前のこと
日本人の家族が珍しいのか、何度も現地の子供たちが通路を行き来します。
ホテルを出てから約4時間
時間ばかりかかってやっと着いたコモは、
冷たい空気の中 静かに広がるコモの湖
湖の向こうに堂々と広がるアルプス山脈に雪が被ってとても美しく、
今でもコモというと思い出すのはこの景色です。
中々の珍道中で行き着いたコモですが、
帰りはサン ジョヴァンニ駅から特急に乗ってあっという間にミラノに帰ってきました。
姫路→神戸=ミラノ→コモ
25年前 こんなにも時間をかけて行ったコモでも
今では駅に沢山並ぶ券売機で、行きたい駅と時間 シートのクラスを選べば簡単にチケットが買えます。
言語も、イタリア語 フランス語 英語と 多言語に対応しています。
残念ながら、日本語はまだ無いみたいですけど…
聞き取れない言語を対面で聞くより、機械のほうがゆっくりと押すボタンを選べるので安心
間違えたらやり直せばいいんです。
一度覚えるとすごく簡単です。
そう、姫路から神戸まで新快速で40分
それと同じ感覚で行けるようになりました。
また、TRENITALIA(イタリア鉄道)のHPで 列車の時間を調べることもできます。
スマホの普及でいつでもどこでも調べ物ができる時代
翻訳機能まであるのですから、その国の言語が分からなくても 旅はもちろん 仕事のやり取りも可能な時代になりましたね。
こんな珍道中も今ではほとんど無くなった母
当時30代前半だった母も、今では立派なバイヤーとして先頭を歩く心強い存在です。
次回は、コモ周辺でのシルクの買い付けについてのお話を紹介します。
関連情報
Brijean(ブリジャン)|トキメキをプラスするオリジナルバッグ
Brijean(ブリジャン)は、イタリアをはじめとする世界中の美しい布地を使用た、
洋服 バッグ シルクマスクのブランドです。
「日本の女性は、もっとカラフルになれるはず。」という想いを、
オーダーメイドの洋服屋時に得た技術と経験で、厳選のシルクやレース、刺繍生地など発色鮮やかなこだわりの生地を用い丁寧に作成しています。
屋号 |
ブリジャン 有限会社輝服装店 |
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住所 |
〒670-0902 兵庫県姫路市白銀町8番地 |
電話番号 | 079-282-6232 |
営業時間 |
10時〜18時00分 定休日:日曜・祝日、その他年末年始、G.W.、お盆など ご予約いただければ、通常営業時間外に開店も可能ですので、お問合せください。 |
代表者名 | 谷口 茂 (タニグチ シゲル) |
info@brijean-couture.com |