なぜ日本の女性は年齢とともに地味になるのか|フランス・イタリアに学ぶ、歳を重ねるほど輝くファッション【姫路Brijean】
日本の街で目にする光景
日本の街を歩くと、50代、60代、70代の女性の多くが、黒、グレー、ベージュといった地味な色の服を着ています。
一方、パリやミラノの街では、白髪の女性が真っ赤なコートを纏い、70代のマダムが鮮やかなスカーフを颯爽と巻いて歩いています。
なぜ、こんなにも違うのでしょうか?
パリのファッション学校ESMODで学び、ヨーロッパの生地産地を訪れ続けてきた私が、この違いについて考えてみました。
日本の「年相応」という呪縛
「もう年だから」という諦め
日本では、ある年齢を過ぎると「派手な色は若い人のもの」「年相応に落ち着いた服を」という空気が漂います。
- ・「この歳で赤いコートなんて恥ずかしい」
- ・「周りから浮いてしまう」
- ・「若作りと思われたくない」
こうした声を、私たちのアトリエでも何度も耳にしてきました。
「目立たない」ことが美徳?
日本には、「出る杭は打たれる」「和を乱さない」という文化があります。
年齢を重ねるほど、周囲に溶け込む、目立たない服を選ぶようになる。それが「慎ましさ」「品の良さ」だと考えられてきました。
メディアの影響
日本のファッション雑誌やテレビに登場する50代以上の女性も、多くが「上品で控えめ」なスタイル。カラフルで大胆なファッションは、ほとんど紹介されません。
フランス・イタリアのマダムはなぜカラフルなのか
1. 年齢を重ねることへのポジティブな価値観
ヨーロッパでは、年齢を重ねることは「経験」「知恵」「成熟した美しさ」の象徴です。
若さだけが美しいのではなく、歳を重ねた女性には、若い頃にはない魅力がある——そう考えられています。
2. 「個性」こそが美しい
フランスやイタリアでは、「他人と同じ」ことよりも、「自分らしさ」が評価されます。
70代のマダムが真っ赤なリップを塗り、鮮やかなスカーフを巻いていても、誰も「若作り」とは言いません。むしろ、「素敵!」と賞賛されます。
3. 装うことは「自分への敬意」
ヨーロッパの女性にとって、おしゃれをすることは「自分を大切にすること」。
年齢を理由に諦めるのではなく、むしろ歳を重ねたからこそ、自分に似合う色、スタイルを知り、それを楽しむ。
朝、鏡の前で「今日は何を着ようか」と考える時間が、彼女たちの人生を豊かにしています。
4. 上質な素材への投資
フランス・イタリアのマダムは、安い服を大量に買うのではなく、上質な素材の服を少数持ち、長く大切に着ます。
カシミアのストール、シルクのスカーフ、上質なウールのコート——。
こうした一流の素材は、年齢を重ねた女性をより美しく見せてくれます。
実際にパリで見た光景
私がパリのファッション専門学校のESMODで学んでいた頃、衝撃を受けたことがあります。
地下鉄に乗っていた時、70代と思われる女性が乗ってきました。
白髪を美しく整え、鮮やかなターコイズブルーのコートに、オレンジのストール。足元は赤いパンプス。
それなのに、全く「やりすぎ」には見えませんでした。
むしろ、その配色のバランス、素材の上質さ、そして何より、堂々とした佇まいが、圧倒的に美しかったのです。
周りの人々も、彼女を自然に受け入れていました。
「KIMONO METAMORPHOSIS」パリ展示での出会い
2025年秋、私はパリで着物アップサイクルの展示「KIMONO METAMORPHOSIS」を開催しました。
そこで、多くのフランス人女性と出会いました。中には60代、70代の方も。
彼女たちは、着物の鮮やかな色、大胆な柄に目を輝かせ、「私もこれを着てみたい」と言いました。
年齢を理由に躊躇する人は、一人もいませんでした。
ル・モンドの副編集長も、パリコレクションの元モデルも、私の作品を「美しい」と評価してくださいました。
その時、改めて感じたのです。
「日本の女性も、本当はもっとカラフルで表情豊かなファッションを楽しみたいのではないか」と。
日本の女性が抱える「カラフル」への心理的ハードル
1. 周りの目が気になる
「浮いてしまうのでは」「若作りと思われるのでは」
日本特有の「同調圧力」が、カラフルな服への一歩を躊躇させます。
2. 自分に似合う色がわからない
「若い頃は着ていたけど、今の自分には似合わない気がする」
年齢とともに肌の色が変わり、似合う色も変わります。でも、その「新しい似合う色」を見つける機会がありません。
3. どこで買えばいいかわからない
既製品の多くは、若い世代向けのデザイン。
大人の女性が着られる、上質でカラフルな服は、なかなか見つかりません。
「もう年だから」を卒業しませんか?
年齢を重ねたからこそ、似合う色があります。
年齢を重ねたからこそ、上質な素材の良さがわかります。
年齢を重ねたからこそ、自分に自信を持って、好きな色を纏う勇気が持てるはずです。
Brijeanが提案する「歳を重ねるほど輝くファッション」
私たちは、イタリア、フランスから直輸入した鮮やかで上質な生地を使い、一人ひとりに似合う色、デザインの服を仕立てています。
- ・お客様の肌の色、髪の色に合わせた色選び
- ・体型をカバーしつつ、美しく見せるシルエット
- ・上質な素材が醸し出す品格
- ・普遍的でありながら、トレンド感のあるデザイン
「こんな色、もう着られないと思っていた」
そうおっしゃっていたお客様が、鏡の前で笑顔になる瞬間。それが、私たちの喜びです。
実際のお客様の声
60代・Aさん
「ずっと黒やグレーばかり着ていました。でも、Brijeanで仕立てたターコイズブルーのジャケットを着た時、久しぶりに『おしゃれって楽しい』と思えました。周りからも『素敵!』と言われて、自信が持てるようになりました」
70代・Bさん
「『もう派手な色は着られない』と思い込んでいました。でも、イタリア生地の深みのある赤を見た時、心が動きました。仕立ててもらったコートは、私の宝物です。着るたびに、背筋が伸びる気がします」
カラフルな服を着るための第一歩
1. まずは小物から
いきなり全身カラフルは抵抗がある方は、まずスカーフやストール、バッグから始めてみませんか?
いつものコーディネートに、鮮やかな色の小物を一つ足すだけで、印象は劇的に変わります。
2. 自分に似合う色を知る
プロに相談して、自分の肌に合う色を見つけましょう。
「赤」と一口に言っても、朱色、ワインレッド、コーラルピンク——様々な赤があります。
3. 上質な素材を選ぶ
安価な蛍光色ではなく、イタリア生地のような深みのある発色の素材を選ぶことで、「派手」ではなく「上品なカラフル」が実現します。
まとめ:年齢は、おしゃれの言い訳にならない
フランスやイタリアのマダムが教えてくれるのは、
「年齢を重ねることは、諦める理由ではなく、もっと自分らしく輝く理由」
ということです。
日本の女性も、本当はもっとカラフルで表情豊かなファッションを楽しみたいはず。
「もう年だから」という呪縛から、一歩踏み出してみませんか?
鮮やかな色、上質な素材、そして自分に似合う服を纏う喜び。
それは、何歳からでも始められます。
そのプロセスを、私たちと一緒に始めませんか?
Brijean(ブリジャン)
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Brijean(ブリジャン)|一目置かれる私になる。大人のオーダーメイド婦人服
高級婦人服のオーダーメイド・オートクチュールなら『ブリジャン』。レディースオーダースーツやワンピースなど、女性経営者や大人の女性が「一目置かれる」一着をお仕立てします。着物リメイク(アップサイクル)も対応。兵庫県姫路市のアトリエから全国へ、一生ものの洋服をお届けします。
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